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​​それはとある日が始まる前の日の夜のこと。

旧友のひとりから

「見せたいものがあるから一緒に遊ぼう」

という趣旨のメッセージが来た。

それは自分だけではなく旧友グループ全員に来た。

翌日、張本人に気心の知れた旧友達と一緒に会いに行った。

そこで見せられたものは古めかしい一冊の本。

他の友人が読んでみると、

文字が掠れていて読解できなかった。

試しに自分が読んでみると

文字どころがまっさらな頁だけしかなかったが、

突如文字が浮かび上がり

気付いたらあたり一面が真っ白になった。

 

そして気付いたら現実とは別な場所にいた――。

 

これは、そんな不可思議な出来事が人生の岐路点となった

一人の青年が紡いだ物語を垣間見る物語。

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